メイプルソープとコレクター
- Date:
- 2009-06-02
- Category:
- MOVIE
70~80年代にかけて活躍した写真家ロバート・メイプルソープと、彼の支援者であるサム・ワグスタッフを取り上げたドキュメント映画「メイプルソープとコレクター」を観る。
メイプルソープの名はあまりに有名で、僕も彼の名前を冠していたからこそこの映画を見る気になったのだけど、片やサム・ワグスタッフの名は知らず。劇中でも両人とも他界した現在におけるその名声の差に言及していたが、語りは"無名の"ワグスタッフを中心に進行していく。
特権階級に生まれ、美術のキュレーターとして名を馳せ、写真という媒体を美術品として昇華させる役割を担った、ワグスタッフの生涯はそのように語られた。メイプルソープはその彼が死にゆく過程において、彼をパトロンとして抱き込み消耗させていく、人間性的に言えばヒールとも取れる立場で扱われるのみだ。
メイプルソープについて深く掘り下げるというより、彼が活躍した美術界のバックグラウンドはどういうものだったのかを知るためのドキュメンタリーというほうが正しい。70分という短い作品ではあったが、昨今溢れる安易な美術への憧れに対して、冷や水を浴びせて目を覚まさせてやれるくらいの効能は持っていそうな、興味深い映画だった。
映画『メイプルソープとコレクター』公式サイト
http://www.mapplethorpe-movie.jp/
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