世界の終わりと夜明け前 - 浅野いにお短編集

Date:
2008-10-31
Category:
04_BOOK

漫画を購入する。表題がそれ。

ソラニンの連載が終わったのち、プンプンが今は無きヤングサンデーで連載されるさなか、著者の読みきりを小学館の漫画雑誌で多々見かけていたのだけど、それらがまとめられて刊行された。物語としてオチがしっかりしているものはほとんど(まったく?)ないが、著者のもつ雰囲気的なものはあいかわらず存在しているので、それが好みであった僕としては購入に間違いはなかった。

作者の分身とも思える漫画家の男が主人公の「東京」、キオスクで売り子を勤める女性の心象を描いた「超妄想A子の日常と憂鬱」、OLの休日を淡々と綴る「休日の過ごし方」など、この著者が描く若い社会人は毎度のこと冴えないが、これは果たして実際のそういう層に照準を絞っているからなのか、それとも著者自体の趣向や境遇がその層に近いからなのか。

全編中、いくつかのエピソードに、象徴的な女子高生が登場している。時代問わず男性の描く物語には作者の趣向を裏付けるような女性が登場するものだけど、この女子高生が著者の象徴の一片だと考えると、少し面白い。

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