コーヒーもう一杯 - 山川直人
- Date:
- 2008-08-06
- Category:
- 04_BOOK
山川直人さんのマンガはこれまでにも買ったことがあったが、今回またあらたに一冊購入した。表題がそれ。
一話完結の短編集で、各作品にかならずコーヒーが登場する。またコーヒーに関連して喫茶店が舞台として使われることが多い。登場する喫茶店は洒落っ気はあるけれどもどこか古びた印象のある店が多く描かれている。
生活感のつよい作品を描くというのが僕の作者にたいして持つ印象だったが、今回もそれに違わず。生活の「なにも変わらない」感じが描かれている。そのなかでほんの少しだけ、物語として成立しうる起伏があって、その控えめな描写がひじょうに好みだ。しかしこれまでに読んだことのある本とくらべると、ハッピーエンドな話が少なくて、それだけが意外だった。
作者の物語に登場する女の子はやっぱり僕の好みだ。おぼこいというよりも、垢抜けない女の子が相変わらず多く登場する。また、一冊のなかにボブ・ディランについての言及や描写が3回ほど見て取れた。ちょうど生活がうまくいかなくて、ボブ・ディランの「風に吹かれて」を聴いていた僕には、ちょっとだけ運命めいたものを感じてしまって嬉しくなったりもした。
いろんな喫茶店を巡っていた時期が僕にもあったが、思えばひとりで街外れの静かな喫茶店に立ち寄って、コーヒーを呑みながら読書をしているときこそ、いちばん心を落ち着かせることができたなと、そんなことをこのマンガを読んで考えていた。
- 地球の生活(作者のブログ)
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