漫画少年ドグマ 第3号

Date:
2007-09-03
Category:
04_BOOK

かねてより予約していた漫画少年ドグマ第3号が、昨日手元に届いた。予約してから2ヶ月弱、僕はこの本が届くのをひそかに待ちわびていた。

連載、読み切り、従来の作家から新しい作家まで様々な漫画が掲載されており、第1号から購読している僕にとってはどれも楽しみなのだけれど、第一はやはり「香山哲のファウスト」である。前号までに主人公中道シーゲルが、メフィストフェレスに先導されてβ世界に辿り着いたところまで物語りは進んでいたが、今号はその続きが描かれている。雑誌の発行元であるドグマ出版のwebサイトでは、「ファウスト」の連載は今年の4月からずっと中断されたままでいたので、作者の筆が進んでいないのだろうか?などという邪推があったが、今号でその続きがしっかり見られたので安堵している。

今回の「ファウスト」では、本筋の物語が始まる前に、これまでのカンタンなあらすじが掲載されている。これには前号までには語られなかった内容も含まれており、メフィストフェレスの上司(?)である神様が、「よくわかる天地創造」の神様と同一人物と思われる描写があったり、その神様やメフィストフェレスが世界をβ化しようとしている動機についても描かれている。あらすじを読んでようやく物語の大筋を理解できたように思う。

物語はいよいよ本筋に入りつつあるようだ。α世界(ここが僕らの今いる世界と仮定されている)にいた頃の主人公シーゲルの、鬱屈した生活の描写に共感して、僕は見事この物語にハマったのだけれど、それはもうお終いのようだ。これらの描写は物語の前提でしかない。原作のファウストも、メフィストフェレスがファウスト博士を満足させるために奔走するのが物語の大筋であって、契約を交わす以前のファウスト博士の生活はもちろん物語のメインではなかった。「香山哲のファウスト」も原作に準ずるのであれば、読み手として以前覚えた共感は一旦捨て去って、別の漫画を読むつもりで姿勢をあらためる必要があるだろう。少し残念ではあるけれど。

メフィストフェレスが対象を満足させようとしている箇所以外に、原作との共通点は見受けられないが、今後原作のパロディ要素などは出てくるのだろうか。それとも、あくまで下地の部分での原作の流用であって、まったくオリジナルな展開を見せるのか。今後はその点が楽しみである。

ドグマ出版
http://sinegami.s67.xrea.com/kayamatetsu.com/
香山哲のファウスト
http://sinegami.s67.xrea.com/kayamatetsu.com/faust/index.html
よくわかる天地創造
http://sinegami.s67.xrea.com/kayamatetsu.com/cmc/tntsz/index.html
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