つげ義春
- Date:
- 2007-03-13
- Category:
- 04_BOOK
漫画を買った。身銭を切ってまで漫画を買うのはずいぶん久しぶりになる。買ったのはつげ義春の小学館文庫版「ねじ式」と「紅い花」。どちらも短編集。
40年前に描かれた漫画、且つ当時より漫画表現における新機軸として名高い作品郡ですが、意外に僕の身の回りの人たちには知られていなかった。
強烈な印象を持つ「ねじ式」は有名、僕もそのパロディを通じて既に知っていた。しかしそういった色の作品よりも旅をテーマにした作品が目立ち、また作者自身の生活体験から来ているのかエッセイテイストのものも多い。登場人物の境遇は貧乏な身の上からか、はたまた曲がった精神からかどれも寂しく侘しく、作品ひとつひとつはページ数も少なく単調に進展するので読み終えて報われない、やりきれない感覚を覚える。たまにハッピーエンドで終わる作品があると安堵できる。
難解な作品ばかりなのかと思えばそうでもなく、綿密に構成を練られているがわかりやすい作品が多いのが意外だった。山下淳弘の「リアリズムの宿」を見た後だったので、同作品の原作を読みたかったのだが、今回購入したなかには収録されていなかった。それだけが残念。
- 「つげ義春」(公式サイト)
- http://www.mugendo-web.com/y_tsuge/
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