9th Spiral Independent Creators Festival その3 - 長谷部臣哉【インスタレーション】

投稿日 :
2008.5.03
カテゴリ :
02_ART

ワコールアートセンター主催、スパイラル企画制作のアートイベント、SICF(Spiral Independent Creators Festival)のAグループの回を観覧に行く。そのなかで気になったものについて、ひとつずつ覚書を残しておくことにする。

まず、インスタレーションとはどのような試みを指す言い方なのか。webの新語辞典によれば、以下のとおり。

現代芸術において,従来の彫刻や絵画というジャンルに組み込むことができない作品とその環境を,総体として観客に呈示する芸術的空間のこと。

表題にある作者によるアプローチは、塩ビのチューブを利用した空間によりおこなわれている。三方を仕切られたブース内の壁のそのうち二面に、チューブが縦方向に、且つ天井の部分で交差するかたちではりめぐらされている。向かって右手の壁のチューブには青い色の液体が、正面の壁のものには赤い色の液体が流し込まれていて、それらはモーター(?)によってチューブのなかを延々と流れ続けている。閲覧者は液体の循環し続けるそのさまを眺めることができる。

赤い液体のチューブは動脈、青は静脈をあらわしている。これは制作者に話を聞いてわかったことだが、それ以前に一見して容易に連想できた。液体の循環するその動作は先にも述べたとおり機械によってなされていることだが、それが表すものは有機物の最たるもの、人体の生命活動そのもの。

このイベントで目にしたものの多くに共通することだが、ツールが多様化・機械化していくにつれても、表現活動の根底に感情や生命などの有機物がいつまでも存在しているというのが興味深い。それが個人のものにとどまっているものもあるが、こと空間を利用したものについては、個を飛び越えた、客観的にながめた世界を連想させているように感じた。機械の利用によって個を飛び越えたというのであれば、それもまた興味深い要素であるように思う。

COLOR WATER WEB(制作者のwebサイト)
http://www.colorwater.jp/
Welcome to SICF Web|9th SICF トップページ(公式)
http://www.spiral.co.jp/sicf/

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