9th Spiral Independent Creators Festival その1 - 円舞曲【空間】
- 投稿日 :
- 2008.5.03
- カテゴリ :
- 02_ART
ワコールアートセンター主催、スパイラル企画制作のアートイベント、SICF(Spiral Independent Creators Festival)のAグループの回を観覧に行く。そのなかで気になったものについて、ひとつずつ覚書を残しておくことにする。
音楽と造形によるアプローチ。卵型の造形物があたまのあたりで縦ふたつに分断されており、その下半分の分断面からガラスのテーブルがのぞいている。下半分の卵のなかにはアンプが内臓されているのか、卵からは音楽が鳴り響いていて、その重低音の振動からガラステーブルの上の水が波紋を広げている。
この試みを目にして、連想したのが以前国立近代美術館で目にした、野村仁の"月の譜"だ。"月の譜"は月の写真を譜面に起こしてさらにそれを演奏させることによって、視覚的な情報を聴覚的な情報にエンコードさせた。今回のこの"円舞曲"はその逆で、聴覚的な情報(音楽)を視覚的な情報(水面の波紋)に変換させている。過去の事例を結果的に応用させているという意味で、見ていて楽しめる試みだった。
もともとガラステーブルのみのプロダクトだったようだが、今回卵のカタチを加えた理由は、その造形から生命を連想させようとする意図があったようだ。"月の譜"も、作者が撮影時に歩くその振動と、心臓の鼓動、呼吸の動きなどによって、月の写真に変化を加え人間の生命を演出に加えていた。この点も似ているように思えた。機械的なアプローチであっても、有機的なイメージを付加させたいと思うのは、原点は人間であるという主張があるからなんだろうか。
- 円舞曲(制作者のブログ)
- http://walutsu928.blogspot.com/
- Welcome to SICF Web|9th SICF トップページ(公式)
- http://www.spiral.co.jp/sicf/
COMMENT
TRACKBACK
URL : http://tplh.net/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/710