サイドカーに犬
- 投稿日 :
- 2008.1.03
- カテゴリ :
- 06_MOVIE
DVDを観る。表題がそれ。竹内結子主演、ただひたすらに、竹内結子の演じる女性ヨーコさんの、さまざまな面を見せてゆくだけの1時間半。
舞台は80年代、ヨーコさんは、妻と二人の子供の所帯を持つ男の愛人であり、その男が妻に家出されたのをきっかけに彼の家まで家事などの世話をしにやってくる。物語は男の娘とヨーコさんとの絡みによって進行する。
ヨーコさんはアクティブな感のある女性で、ロードレーサータイプの自転車を乗り回したり、麦チョコをカレーの皿にあけて子供らに食わせるなどの描写があって、冒頭ではしゃらくさい感があったのだけれども、次第に暗い面が描かれていく。RCサクセションを娘に教えたり、太宰治のヴィヨンの妻を読んでいたり。
劇中、RCサクセションの「いい事ばかりはありゃしない」が流れるシーンがある。
月光仮面が来ないのと あの娘が 電話かけてきた
金が欲しくて働いて 眠るだけ
劇中、ヨーコさんと娘の絡みのシーン以外はシリアスな部分が目立つ。そのなかでこの曲が流れるさまは実に惨めだ。
また、太宰のヴィヨンの妻は放蕩する夫を持つ女が自らの行動力で生活を立て直して生きていくという短編小説だが、それを読みつつ、小説の女のようには必ずしも振舞えていないヨーコさんの素振りは悲しみをさそう。
終盤、男に縁を切られそうになった際に、ヨーコさんが男の娘を連れ出して二人きりで行く先も告げずに旅行に出掛けてしまう。ここはあざといシーンではあるだろうけれど、ヨーコさんの持つ暗い面に共感できる人にとってはその不器用さにシンパシーを感じてしまうかもしれない。
- 映画 [サイドカーに犬] オフィシャルサイト~あの夏、私の隣にはヨーコさんがいた。~
- http://www.sidecar-movie.jp/
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