機動戦士ガンダム THE ORIGIN 第16巻

投稿日 :
2007.12.02
カテゴリ :
04_BOOK

漫画を購入する。表題がそれ。

1stガンダムのリファイン漫画。今回の巻はオデッサ編の後半を収録している。ホワイトベースが北米に降下し、南米のジャブローに向かう前に東欧のオデッサに向かう原作はおかしいと、原作のジャブローとオデッサを逆転させているため、演出の再構築ぶりがこれまでに比べて目立ってきている。ジャブローにて既にズゴックに乗ったシャアが再びザクに乗り換えていたり、既にスレッガーがホワイトベース隊として戦線に加わっていたり、アムロのドム隊撃墜のカウント台詞が黒い三連星撃破のシーンと被っていたりと変更点は様々。

前巻にてカイとミハルのエピソードが描かれていたが、その直後を描くこの巻で、原作映画、哀戦士でのカイの名文句である「オレはもう悲しまないぜ」が見られなかったのは至極残念。カイが啖呵を切るシーンは、あるにはあったが・・・

この巻、オデッサで敗退したジオン軍が宇宙に逃げ帰るところで終わる。マ・クベがオデッサ作戦の指揮を執っていた点は原作と変わらず、しかし彼はオデッサ敗戦後の後退戦にてギャンに搭乗。宇宙に上がることも、シャアに嫉妬することも、ガンダムと直接戦うこともなく死んでしまう。「ジオンはあと10年は戦える。」という大見得を切った捨て台詞は勿論無く、代わりに達観した様子で「ジオン国民もまだまだ戦うだろう、宇宙は広いからな」と呟く。原作含めこれまでは策士、偏屈者の印象の強かった彼が、核ミサイルでの連邦軍旗艦の撃墜に失敗しオデッサの敗戦が濃厚となった際に「ジオニズムの理想なぞ私にとって、白磁の名品一個にも値しない。」といった台詞を吐くあたり、死に様を弁えた素振りとして捉えられて実に格好が良い。

多く変化の見られた今巻。次巻からは宇宙に舞台を戻すようだが、この変化が今後の展開にどう影響を及ぼすのかが、雑誌の連載を見ていない僕としては楽しみである。

COMMENT

TRACKBACK

URL : http://tplh.net/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/521




copyright © TPLH.net All right reserved.