EUREKA - ユリイカ
- 投稿日 :
- 2007.9.14
- カテゴリ :
- 06_MOVIE
サッドヴァケイション公開初日オールナイト2本目。2000年公開の映画。僕にとっては初見。先に未来の話を見てしまっているので、当時この映画を観た人たちとは、僕のこの映画を観る姿勢は若干違っていたんだろう。
主演は役所広司、彼がこの映画で演じた人物は、サッドヴァケイションでも名前だけは出てきた。さらに今や時の人である宮崎あおいとその実兄宮崎将が、劇中も兄妹の役柄として出演しているが、幼すぎ、当時まだ子供である。
バスジャック事件を契機に生活が破綻した3人が、あまりにも不器用に再生を目指す物語。その不器用さ加減は物語をひどく鈍足に進行させて、上映時間は217分まで達しているが、こと役所広司のもがき抗う様をうまく演出しているなぁと思う。事件の影響で両親を失う宮崎兄妹の生活の変貌や、街で起こる連続殺人事件の顛末とそれが3人に及ぼす影響、バスに乗っての生活からの脱出など、細々と起こる出来事はチープだなぁと思ったけれど、それはあまり観るべき場所ではなく、そういう出来事にもまれる3人の有様を見つめて、彼らの感情に同調しようとするのが、正しい楽しみ方なのかなぁと感じた。ニール・ヤングの唄みたいだ。
サッドヴァケイションの宮崎あおいは、この映画の3人の顛末を伝える意味で必要だったのだろうか。既にこの映画を観ていた観客は、成長し、生活する場所を獲得して、無事に生きようとしている田村梢の姿を観て安堵感を覚えるんだろう。僕は二度とそういう見方をできないから、その点ちょっとうらやましかったりする。
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