リアリズムの宿

投稿日 :
2007.8.22
カテゴリ :
06_MOVIE

DVDを借りた。表題がそれ。

山下敦弘監督、つげ義春原作。僕は以前にもこのDVDを借りており、その後原作本を新宿の紀伊国屋まで出向いて購入している。ここでいうリアリズムというのは、原作によると「生活の臭い」を指すらしいが、東北の貧しい商人宿の生活感は僕には実感がなさ過ぎる。原作の描写は映画のなかでは1シーンとして登場するが、終始倦怠感の漂う物語の展開に絶妙にマッチしており、極貧と住民の無神経さの描写が特に滑稽。

それ以外のシーンは映画オリジナルなんだろうか。青年二人が東北を旅して廻る、途中家出少女と出会う、など小さな起伏が続く。旅を続けるうちに路銀を浪費していき、次第に精神を磨り減らしていく青年二人の掛け合いが惨め。物語の冒頭で童貞をカミングアウトする、山本浩司演じる映画監督の青年が、その童貞ステータスで終始空回りする様も楽しみのひとつ。この振る舞いは個人的に非常に共感が持てる。

実を言うと、天然コケッコーを観たのがDVDを借り直した動機なんだけれど、やはり僕には無垢な少年らの物語よりも、既に運命決してるような成年の物語のほうが、毒がなくて安心して見られるようだ。山下監督作品の持つ雰囲気を察するには、もっとも入りやすく察しやすい作品ではないかと感じる。

映画 リアリズムの宿 公式サイト
http://www.bitters.co.jp/yado/index2.html

COMMENT

ボクは映画館に観に行ったよ。
最終日で監督の山下敦弘と出演の男2人が来て、
なぜだか席にジュースが廻ってきてみんなで乾杯しました。懐かしいなぁ。。

Posted by:すずき | 2007年8月23日 19:56

山下監督の話が聞けたというのはうらやましいですね。僕は最近になって某所でトークーショーが開催されるというのを聞きつけたんですが、都合あわず行けませんでした。

Posted by:登録ユーザー | 2007年8月27日 05:39

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