腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
- 投稿日 :
- 2007.7.15
- カテゴリ :
- 06_MOVIE
渋谷にて映画を観る。表題がそれ。原作モノ、元々は同名の演劇とのこと。
愛憎劇でサスペンス。長女・佐藤江梨子、次女・佐津川愛美、長兄・永瀬正敏、兄嫁・永作博美の4名が織り成す一家の物語。原作が演劇ということもあってか、脇役を固めるのは劇団上がりの役者が多い 。思いがけず山本浩司が出演していたのには驚いた。先週、「ばかのハコ船」をDVDで借りて観たばかりだ。
さて、佐藤江梨子の役どころの傲慢ぶりが前評判としてあったが実際それは大したことなく、4名すべてにクセのある役どころで、特に永作博美がしょっぱなから最後の最後までぶっ飛ばし続ける。
永作博美の役、兄嫁の待子は、コインロッカーベイビーで孤児院上がり、15歳で就職、30歳過ぎまで処女、地味・健気・根暗な女性。遠藤周作の「わたしが捨てた女」のミツを連想してしまった。3兄妹の間に立ち人物相関のなかでハブ的な役割を果たすが、明るく振舞うその立ち回りが悉く空振り。その繰り返す様が素敵過ぎる。
個人的に最近になって永作博美出演の映画をよく観ているが、観るたびに役どころが変わる。「空中庭園」では板尾創路の愛人役、「好きだ」では宮崎あおいの成長後を演じていたが、配役の人物像はそれぞれ似つかない。
ここにきてユニークな俳優としての印象が強い永作博美は、僕にとって個人的にそう思うようになったのはごく最近のことで、テレビドラマなどでたまに見かけただろう姿はまったく印象に残っていない。プロフィールなどを観ると映画出演は2003年から、それまでの演技の経歴はテレビドラマを除けば主に舞台だったようで、一般的に言ってもその個性が表面に出だしたのは最近なのかもしれない?
ともあれ、今後もかなり注目したい。今年は映画出演も多いようで、なかでも映画初主演の「人のセックスを笑うな」を観てみたいところだ。
- 映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』公式サイト
- http://www.funuke.com/index.html
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