ナルミさん愛してる
- 投稿日 :
- 2007.5.07
- カテゴリ :
- 04_BOOK
漫画を買った、表題がそれ。山川直人著。
連休のせいかモノをきちんと考えられなくなり、その影響か漫画を読みたくなり本屋へ。平積みにされている漫画は数あったが、この漫画の帯にオノナツメ氏がコメントを寄せている記述があり、それに興味を引かれ購入に至る。立ち読みが出来なかったので内容については半ば博打気味だったが、家に帰り読んでみて値段ほどの価値はあったかという認識でいる。
絵柄はかなりポップな印象。切り絵のようだなとも思った。賞賛の声には「ロマン」だ「吟遊詩人」だ「愛」だ「温もり」だという湿っぽい言葉が並んでいたので、ひょっとしたら絵柄とは裏腹に重苦しいストーリーなのかと思ったら、それは勘ぐり過ぎだった。絵柄のとおり穏やかな内容だった。
人間の生活感を表現すると時にひどく生生しくなるものだけれど、この漫画は普遍的な生活感をテーマにしつつも終始穏やかにストーリーが進展する。ただそういう場合物語の起伏まで穏やかになり、刺激的なイベントが発生しないため、弛んだり間延びしたりといった印象を受けがちになる。僕はその感覚が好きで、映画でもドラマでも小説でも漫画でも、そういうカテゴリのものを好んで観ているけど、やっぱりそういうのは売れないみたいだ。僕らが日常生活で味わえる感覚を、わざわざ物語上で反芻する必要はないってことなんだろうか。
この漫画も99年から4年間雑誌に連載されており、その間単行本も出されたが売れ行きが悪く一度絶版を食らっているらしい。それが巡り巡って僕の手にこうして渡ってきている。表現活動も少しは生き易い環境になってきているのかしらというところで今回はおしまい。
- 地球の生活(山川直人氏のブログ)
- http://yamanao.exblog.jp/
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