ブラウン姉妹 - ニコラス・ニクソン
- 投稿日 :
- 2007.5.21
- カテゴリ :
- 01_PHOTOGRAPH
ポートレートをどう作品に昇華させられるか、そればかりを考えているなかで思い出した作家がいる。ニコラス・ニクソン(Nicholas Nixon)、デトロイト生まれの写真家だ。以前、恵比寿の写真美術館でその作品「ブラウン姉妹」を目にしたことがある。
ブラウン姉妹はニクソン自身の妻とその姉妹の4人を25年間、ほぼ同様のアングルで捉えたポートレートの写真郡。作品は彼自身のwebサイトに掲載されており誰でも閲覧可能だが、言葉で説明したとおりのコンセプトなので内容は想像するに難くないだろう。至ってシンプルな作品ではあるけれど、25年という時間の経過が、被写体である女性達の徐々に年老いていくその風貌を通して伝わる、そのプレッシャーが魅力。
写真で時間を表現するその材料として人間を利用するというのは、他のモノと比べるともっとも有効的な被写体の選択であるのかもしれない。モノや風景は風化はすれどその年月の経過を詳細に図り知ることは難しいだろう。これはポートレートのもつ特徴に成り得る。けれど、それを為そうとする写真家には相当の継続力と協力者が必要だろうから、真似しようとしても一朝一夕に行かないところがまた難しい。
ニクソンほどではなくとも、管野ぱんだ氏が4年前に出版した「1/41」も、ポートレートを通して時間軸をあらわした作品だろう。こちらは年数は多いが積み重ねる量は少ない、当時35歳だった写真家自身が同級生を訪問し彼らの写真を撮影していく。2対の時間がそこには存在することになる。それくらいでもいいのかもしれないが、それでもやっぱり制作に時間は要しそうだ。
- Nixon Selected Images
- http://www.zabriskiegallery.com/Nixon/TBS/nixonimages.htm
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