夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史 I.関東編

投稿日 :
2007.4.08
カテゴリ :
01_PHOTOGRAPH

久しぶりに写真美術館へ赴く。目当ての展示があったわけではなく、20時に渋谷で約束をしていたのでその時間つぶしが主な目的だった。

開催されていたのは3つ。そのうち見たのは2つ、APA AWARDと表題のものがそれ。

この展示、3つの構成で展開されており、<1.であい><2.まなび><3.ひろがり>と進む。江戸末期、日本人がはじめて写真に触れる頃の写真から、明治初期、日本に写真技術が浸透したころの、人物の肖像写真や日清戦争の景観を写すドキュメンタリに似たものまで展示はさまざま。

冒頭から「ダゲレオタイプ」という銅板上に映像を投影させる写真が展示されており、僕は勝手な先入観で写真は誕生当初から紙を利用するものだとばかり思っていたのでこれには驚いた。子供の頃、おもちゃにあったホログラムを連想した。

展示はすぐに「鶏卵紙」のものが多くを占めるようになり、そこまで行くと新鮮味が薄れていく。刀を携えた袴姿の男性の肖像写真なども多かったが、まるで現代の演劇のチープな素材にしか見えないのが残念だ。写っているのがホンモノだとしても、僕には200年前という時間は実感の沸かない遠いものだし、写ってる人間も知らんし、写真に写っている情報以外のバックグラウンドも文章以外で知り得ないから、写真自体の持つ時間経過についての説得力が、紙素材の劣化以外に無い。それが今回の展示の意図の全てとも思えるからそれでいい。

関東編と銘打っているだけあり、今後も地域別に展示会を行っていくらしいが、果たしてまた見に行くかどうか。

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